久能山東照宮

せっかく府中宿(静岡市街)まで辿り着いたのだから、久能山東照宮へ行ってみたいとの思いにかられ、ゴールデンウィークの終盤を迎えた5月5日の早朝に静岡入り。静岡駅南口から”しずてつジャストライン石田街道線”のバスに乗車し久能山下バス停で下車、ここから久能山下にある大鳥居までに歩いて移動し、表参道に敷かれた1159段もの石段を登り山頂付近に境内を広げる東照宮へ向かう。

東照宮といえば日光を思い浮かべる方が大半ではないかと思うが、本家本元の東照宮は静岡市の久能山にある。駿河湾に面して日本平に隣接する標高216mの久能山は、推古天皇(592年~628年)の頃に久能寺が建立され、奈良時代に行基をはじめ、円爾(聖一国師、静岡茶の始祖といわれる)など、多くの名僧が往来して隆盛を極めたという。戦国時代になり駿河を治めていた今川家が桶狭間の戦いを機に没落、武田信玄が駿河侵攻を開始して駿府へ進出し、要害地である久能山に城を築く。この際に久能寺は移され、現在の鉄舟寺(静岡市清水区村松)がその後身。戦国時代末期に織田信長の前に武田家が屈して滅亡すると、代わって徳川家康が領有することになった。

将軍の座を秀忠に譲り大御所となった家康は駿府城を居城として晩年を過ごし、元和2年(1616年)死を間際にして4つの遺言を残す。遺体は久能山に葬ること、増上寺で葬儀を行なうこと、三河の大樹寺に位牌を納めること、一周忌が過ぎて後に日光山に小堂を建てて勧請すること。駿府城で死去した家康の亡骸は遺言に従いここ久能山に葬られたことは事実、二代将軍秀忠の命により久能山に社殿の造営がはじまり翌年に東照宮は完成をみるのだが、4つ目の遺言に従って南光坊天海が総指揮をとり下野国日光へ向けて「神霊遷し」が盛大に行われたことも事実。この一事が家康の遺骸は日光に改葬されたとの根拠となり今の通説となっている。しかし、実際には魂(分霊)が勧請されたもので、家康の遺骸は久能山にそのまま残されているとの説も有力となりつつあり、日光に遺骸が移されたことが事実なのかは怪しい。真実は謎のままにしておいたほうが歴史は面白いのも事実。

久能山東照宮公式ウェブサイト
http://www.toshogu.or.jp/




東照宮表参道
久能山麓の大鳥居に向かって延びる東照宮表参道。


東照宮石鳥居
石鳥居の先から石段登りがはじまる。1159(いちいちご苦労さん)段あると言われている。


東照宮全景
東照宮全景。


徳音院
参道石段登り口にある徳音院。


徳音院
徳音院には元三大師(良源)と慈眼大師(南光坊天海)を祀る。元三大師は平安時代の天台宗の高僧で、比叡山延暦寺の中興の祖。現在の神社仏閣にある”おみくじ”の原型を創始したとされる。南光坊天海は家康の側近で、家康の御霊を久能山から日光へ移す「神霊遷し」の総指揮をとった人物、元三大師の夢告げにより寛永寺(東京都台東区上野)に”おみくじ”を置いたとされ、江戸で大流行したという。


徳音院おみくじ
せっかくなので百円を納めて”おみくじ”をひいておこう。


徳音院おみくじ
吉でした。良くもなく悪くもなく、これが一番。


東照宮表参道石段
徳音院門前から石段下を望む。


駿河稲荷大明神
徳音院から少し石段を登った左手にある駿河稲荷社。久能山代官を務めた杉江家が伏見稲荷より勧請し屋敷内に祀っていたものを昭和57年(1982年)にここへ移した。


東照宮表参道石段
急勾配の石段を登り。


東照宮表参道石段
更に登り。かなりきつい。


東照宮表参道遠望
石段途中から望む表参道と久能海岸。


東照宮一ノ門
石段を登り続けてようやく一ノ門の辿り着く。


東照宮一ノ門03
一ノ門でひと休み。


東照宮一ノ門
一ノ門越しに駿河湾の大海原。記念撮影のスポット。


勘介井戸
一ノ門を入って博物館横の広場にある勘介井戸。武田信玄の軍師山本勘助が掘らせたと伝わる。東照宮造営前の久能山城時代の遺構といえよう。


社務所
社務所の参拝受付で拝観料を納めて中へ入れば、


東照宮楼門
石段上に楼門が厳かに構える。


家康公御手形
楼門にある家康公御手形。


東照宮楼門
東照宮楼門内側。


東照宮楼門
東照宮楼門内側。


東照宮御社殿
楼門を潜り抜ければ参道の先に御社殿。


五重塔旧跡
御社殿前の五重塔跡。三代将軍家光の命により寛永13年(1636年)に完成した五重塔(高さ約30メートル)があった場所。明治期の神仏分離で取り払われ、礎石だけが残されている。


日枝神社
御社殿横に鎮座する日枝神社。創建当時は薬師如来像を祀る本地堂だったが、明治期の神仏分離で仏像が移され、代わって境内にあった山王社のご神体を移し日枝神社に改められた。


東照宮拝殿
多くの参拝者で賑わう拝殿。


東照宮拝殿
日光東照宮に比べれば規模は小さいが、建物の絢爛豪華な装飾美には目を見張るものがある。


東照宮拝殿
東照宮拝殿。


東照宮絵馬
東照宮の絵馬。


東照宮拝殿
参拝者の行列に並んで私も。


東照宮拝殿
拝殿正面にある唐門。


東照宮お札・お守り
東照宮で扱うお札・お守りの一覧。


東照宮本殿
東照宮本殿と廟所入口の廟門。


東照宮本殿
廟所参道石段より本殿と廟門。


東照宮神廟
境内最奥にある神廟。家康の遺骸が埋葬された所で、創建当初は木造の小さな祠だったが、三代将軍家光の命により現在の石造宝塔に改められた。家康の遺命に従い西向きに建てられている。


東照宮神廟と金の成る木
東照宮神廟。


東照宮神廟
家康は今もこの石造宝塔の中に立ち、西に睨みを利かせているのだろうか。


家康公愛馬の霊所
神廟の敷地一角にある家康公愛馬の霊所。ここに家康の愛馬を埋葬したと伝わる。


東照宮神廟
神廟前にある青銅製の燈籠。元和三年の銘があり、東照宮造営時に奉納されたことがわかる。


東照宮拝殿石段
御社殿を後にして。唐門前の石段では衣装を着飾った子供たちが記念撮影。


東照宮楼門
名残り惜しく振り返って楼門を望む。


参拝受付所
参拝受付を出て。


見晴台
駿河湾を眺望する見晴台。


駿河湾遠望
沿岸にはいちご畑のビニールハウスが所狭しと並ぶ。


表参道石段と駿河湾
表参道石段と駿河湾。遠く伊豆半島が望める。


表参道石鳥居
一気に石段を石鳥居まで降って。


久能山
海岸沿いの国道150号から表参道と久能山を望み。


久能海岸
振り返れば久能海岸。頬を撫でる春の海風が爽やかで気持ちいい。


東照宮表参道
どこかで昼飯にしようかと海岸から表参道を戻り。


かどや
”かどや”に入ろう。


かどや
シンプルイズベストなラーメンを食べて空腹を満たし。


いちご生ジュース
最後は”かどや”隣の山内屋で食後のデザートに”いちご生ジュース”。苺って素晴らしい。


撮影日:2017年5月5日(金)
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しまむー

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自称りーまんな旅人。
千葉県在住。

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1日目(2013/5/19)三条大橋→大津宿 MAP
2日目(2013/7/13)大津宿→草津宿 MAP
3日目(2013/7/14)草津宿→石部宿 MAP
4日目(2013/8/3)石部宿→水口宿 MAP
5日目(2013/8/4)水口宿→土山宿 MAP
6日目(2013/10/13)土山宿→坂下宿→関宿 MAP
7日目(2014/3/9)関宿→亀山宿→庄野宿 MAP
8日目(2014/5/3)庄野宿→石薬師宿→四日市宿 MAP
9日目(2014/5/4)四日市宿→桑名宿→七里の渡し跡 MAP
10日目(2014/6/8)七里の渡し跡→宮宿→鳴海宿 MAP
11日目(2014/11/2)鳴海宿→池鯉鮒宿 MAP
12日目(2015/4/4)池鯉鮒宿→岡崎宿 MAP
13日目(2015/5/23)岡崎宿→藤川宿 MAP
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15日目(2015/9/22)御油宿→吉田宿 MAP
16日目(2015/11/29)吉田宿→二川宿 MAP
17日目(2016/2/20)二川宿→白須賀宿→新居宿 MAP
18日目(2016/4/3)新居宿→舞坂宿→浜松宿 MAP
19日目(2016/5/6)浜松宿→見付宿 MAP
20日目(2016/5/7)見付宿→袋井宿 MAP
21日目(2016/6/25)袋井宿→掛川宿 MAP
22日目(2016/7/17)掛川宿→日坂宿→金谷宿 MAP
23日目(2016/10/8)金谷宿→島田宿 MAP

高札場
【川越街道 旅の報告】
2013年1月13日(日)
武蔵国板橋宿を発ってから…
約5ヶ月の月日をかけて、川越城本丸御殿に到着しました!
川越時の鐘
【成田街道 旅の報告】
2012年7月8日(日)
下総国新宿を発ってから…
約5ヶ月の月日をかけて、成田山新勝寺・寺台宿に到着しました!
新勝寺大本堂と三重塔
【会津西街道街道 旅の報告】 2012年1月22日(水)
下野国今市宿を発ってから…
約1年6ヶ月の月日をかけて、
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鶴ヶ城
【 水戸街道 旅の報告 】 2010年5月5日(水)
武蔵国千住宿を発ってから…
約3ヶ月の月日をかけて、
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【 日光街道 旅の報告 】 2010年1月10日(日)
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【 中山道 旅の報告 】
2008年10月13日(月)
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1年10ヶ月もの月日をかけて、 ついに京都三条大橋に到着しました!
京都三条大橋

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