元荒川のムサシトミヨ

熊久公園入口バス停を過ぎると、まもなく元荒川を渡る。元荒川は小さな流れであるが、水は澄んでいて実に清やかだ。ここにはムサシトミヨという魚が生息する。この魚はトゲウオ科に属する淡水魚で、かつては東京都と埼玉県の各地に生息していたが、環境汚染による水質悪化で、ここ元荒川でしか見られなくなった。天然記念物に指定され捕獲が禁止されている。
熊谷市曙町に入ると右手に曙公園。ここが八丁の一里塚跡で日本橋から15里目。
公園前の電話ボックスには小学生が満員電車のごとく、ぎゅうぎゅうづめの状態。中では任天堂DSなのかプレステポータブルなのかはわからないが、個々にゲーム機を持って熱中している。
(ひー、ふー、みー)数えてみると何と5人!寒風吹き荒れる一日であったことを物語るエピソード。

秩父鉄道の踏切を渡ると、すぐに高崎線の第六中仙道踏切。400m程狭い道を歩くと、国道17号と合流。旧中山道は片側2車線の広幅な道となり、熊谷市の中心地を突き抜ける。
筑波交差点で左に目を向けると、熊谷駅が見える。先へ進み市役所入口交差点を越えると、右手広場奥が高城神社である。

17時、熊谷寺バス停付近にある熊谷宿本陣跡に到着。疲労困憊ぶりはあいかわらずだったが、意外にも左ひざの状態は良好。少しずつ体力強化されてきているようだ。
熊谷駅前の松屋で空腹を満たし、駅のお土産屋で熊谷名物の菓子・五家宝を買って帰路につく。
【第5日目】踏破距離約16.4km(鴻巣宿→熊谷宿)
日本橋から65.2km 京都まで469km
まだまだ先は長い・・・