太閤下ろしの滝
【2010年8月21日(土)会津西街道 藤原宿→太閤下ろしの滝】
旧道の野沢渡河地点で本日の高原越えを断念。別ルートを模索して他日を期すことに。しかしながら、ここで助け舟。野沢の上流からちょうど釣り師が沢を下ってきたので、ちょっと話しかけてみたところ有難い情報を得た。
「こんにちは。すみません、ちょっとお尋ねしますが、この沢の上流に太閤下ろしの滝というのがあると思うんですが、沢を登って行けるんでしょうか?」
「ええ…、かなり無理をすれば行けますよ。私もそこから下りて来たところですから。」
おぉ…せっかくここまで来たんだ。せめて太閤下ろしの滝だけは見ておきたいと、野沢の沢登りを敢行することにした。
太閤下ろしの滝について少々ここで触れておく。天正18年(1590年)豊臣秀吉は小田原城を落城させて北条氏を滅ぼし、天下統一の仕上げとなる東北諸大名の仕置きを終えた帰りに会津西街道を通行した。その道中の下り坂があまりに急で、秀吉さえも下馬して歩かねばならなかったという場所が”太閤下ろしの滝”のある辺りだったと伝わり、滝の名はそんな逸話に所以がある。現在の太閤下ろしの滝付近は日塩もみじラインが通っており、秀吉が歩いた急坂の街道は面影を留めていないだろう。太閤下ろしの滝から先、高原越えの旧道は日塩もみじラインから森林管理署専用道に入り高原新田宿へ至るルートが最も近似していると思われる。野沢の渡河地点で急斜面と日塩もみじラインの擁壁に阻まれ通行不能に陥り未踏であるが、参考までに藤原宿から高原新田宿までの高原越えの旧道ルートを下図に示しておく。


曇ってきたが鉄砲水の心配はなさそうなので、野沢の沢登りを敢行!

膝まで水に浸かりつつ先へ…。

深みは岸の岩によじ登って迂回し…。

名も知られていない野沢であるが、美しい清流である。

橋の奥に少しだけ見える滝が太閤下ろしの滝。目前まで迫っているのだがこれ以上は胴長でも履いていないと先へ進むのは難しい。とにかく目的の滝を見ることができたので、ここで引き返すことにする。

野沢を下って。

来た道を戻り再び藤原宿へ。
【会津西街道歩き 第3日目】
歩行距離 約7.5km(藤原宿→野沢橋→太閤下ろしの滝→藤原宿)
国道に降りてきたところで左足に異変が!靴下が真っ赤に染まっているのである。どこかで傷を負ったのかと思いきや、靴を脱いで初めて気付いた。山ビルである。どこで取り付いてきたのか、靴の中に2匹入っていた。靴下の繊維の間から容赦なく頭を突っ込んで血を吸われたようだ。更にズボンをめくってビックリ!ふくらはぎに山ビルがへばりついて今なお吸血している。咄嗟につまんで取り除き、アスファルトに叩きつけて踏み殺した。山ビルに噛み付かれても、全く痛みや痒みを感じず気付かないのが厄介なところで、取り除いた後も傷口からしばらく出血が止まらないのは大変困ってしまう。次の歩き旅にはある程度の山ビル対策をしておこう。
旧道の野沢渡河地点で本日の高原越えを断念。別ルートを模索して他日を期すことに。しかしながら、ここで助け舟。野沢の上流からちょうど釣り師が沢を下ってきたので、ちょっと話しかけてみたところ有難い情報を得た。
「こんにちは。すみません、ちょっとお尋ねしますが、この沢の上流に太閤下ろしの滝というのがあると思うんですが、沢を登って行けるんでしょうか?」
「ええ…、かなり無理をすれば行けますよ。私もそこから下りて来たところですから。」
おぉ…せっかくここまで来たんだ。せめて太閤下ろしの滝だけは見ておきたいと、野沢の沢登りを敢行することにした。
太閤下ろしの滝について少々ここで触れておく。天正18年(1590年)豊臣秀吉は小田原城を落城させて北条氏を滅ぼし、天下統一の仕上げとなる東北諸大名の仕置きを終えた帰りに会津西街道を通行した。その道中の下り坂があまりに急で、秀吉さえも下馬して歩かねばならなかったという場所が”太閤下ろしの滝”のある辺りだったと伝わり、滝の名はそんな逸話に所以がある。現在の太閤下ろしの滝付近は日塩もみじラインが通っており、秀吉が歩いた急坂の街道は面影を留めていないだろう。太閤下ろしの滝から先、高原越えの旧道は日塩もみじラインから森林管理署専用道に入り高原新田宿へ至るルートが最も近似していると思われる。野沢の渡河地点で急斜面と日塩もみじラインの擁壁に阻まれ通行不能に陥り未踏であるが、参考までに藤原宿から高原新田宿までの高原越えの旧道ルートを下図に示しておく。



曇ってきたが鉄砲水の心配はなさそうなので、野沢の沢登りを敢行!

膝まで水に浸かりつつ先へ…。

深みは岸の岩によじ登って迂回し…。

名も知られていない野沢であるが、美しい清流である。

橋の奥に少しだけ見える滝が太閤下ろしの滝。目前まで迫っているのだがこれ以上は胴長でも履いていないと先へ進むのは難しい。とにかく目的の滝を見ることができたので、ここで引き返すことにする。

野沢を下って。

来た道を戻り再び藤原宿へ。
【会津西街道歩き 第3日目】
歩行距離 約7.5km(藤原宿→野沢橋→太閤下ろしの滝→藤原宿)
国道に降りてきたところで左足に異変が!靴下が真っ赤に染まっているのである。どこかで傷を負ったのかと思いきや、靴を脱いで初めて気付いた。山ビルである。どこで取り付いてきたのか、靴の中に2匹入っていた。靴下の繊維の間から容赦なく頭を突っ込んで血を吸われたようだ。更にズボンをめくってビックリ!ふくらはぎに山ビルがへばりついて今なお吸血している。咄嗟につまんで取り除き、アスファルトに叩きつけて踏み殺した。山ビルに噛み付かれても、全く痛みや痒みを感じず気付かないのが厄介なところで、取り除いた後も傷口からしばらく出血が止まらないのは大変困ってしまう。次の歩き旅にはある程度の山ビル対策をしておこう。

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