深名線 天塩弥生駅跡
深名線起点の深川駅から114.6km、終点名寄駅から7.2kmの地に設けられていた天塩弥生駅。その始まりは昭和12年(1937年)、名寄駅から深名線の前身となる名雨線が開業し、その終着として初茶志内駅が開業する。昭和16年(1941年)初茶志内駅~朱鞠内駅間が延伸開業、名寄駅~深川駅間が全通したことで、この駅間の鉄路は深名線と名付けられた。その後の昭和26年(1951年)初茶志内駅は天塩弥生駅に改称、当初は有人駅だったが昭和57年(1982年)に 無人化され、平成7年(1995年)深名線廃止に伴い廃駅に。初茶志内の名はアイヌ語の「ハツクチ・ウシ・ナイ」(葡萄、子桑の多い川)に由来し、駅付近を流れる初茶志内川を指す。改称後の天塩弥生の駅名は、現在の地名である”弥生”に旧国名”天塩”を冠したもの。北海道に弥生という地名が多く存在していたため、オリジナリティを出すための配慮と思われる。

空中写真データ:国土地理院 整理番号CHO7712-C13A-15を基に作成
昭和52年(1977年)9月撮影の西名寄駅付近
天塩弥生駅が有人駅だった昭和52年(1977年)撮影の空中写真。青屋根の立派な駅舎とその南東側に島式ホームが確認できる。駅舎側の1線は既に廃線となっていたようだ。駅から西へ約500mに弥生小学校(昭和53年廃校)の校舎や体育館らしき建物と校庭が見える。

天塩弥生駅跡。ん!?更地になっていると思いきや…。

道道798号から分かれる旧駅前通り。その突き当りには駅舎らしき建物が建築の最中。これは復元駅舎なのか?

復元駅舎らしき建物の裏手へ。どう見ても駅舎である。建築関係者の方にこの建物について聞いてみたが、「何も知らない。」とのつれない返答。周辺にはレトロな電信柱も立てられており、明らかに往時の天塩弥生駅前を復元しているように思えるのだが…。

天塩弥生駅跡より名寄方(東側)を望む。往時には島式ホームがここにあったはず。

天塩弥生駅前にある民家。「駅長事務室」の看板を壁面に掲げ、窓には様々な列車の行先票が並ぶ。

旧駅前通りと道道798号の分岐点、ジェイ・アール北海道バスの天塩弥生停留所が設けられている。

ジェイ・アール北海道バスの天塩弥生停留所。

天塩弥生駅跡名寄方(東側)の踏切跡より名寄方面の廃線跡を望む。鉄路の路盤が確認できる。

同上の踏切跡より天塩弥生駅跡を望む。廃線跡脇にレトロな電信柱が立ち、奥には建築中の復元駅舎らしき建物。ここに線路が敷かれれば、往時の天塩弥生駅がここに再生するだろう。次に来たときにどうなっているのか楽しみだ。

天塩弥生駅跡から道道688号を通って次の北母子里駅跡へ向かう。その途中の名寄峠を越える名母トンネルの手前にある”みずほパーキングエリア”で小休止。

みずほパーキングエリアからは彼方に名寄市街を一望。

深名線は名寄駅から天塩川を渡り、眼下に広がるこの大森林の中を進み、初茶志内トンネルと名雨トンネルで山脈を抜けて北母子里駅に至っていた。

名寄市街をズーム。ここで名寄市とはお別れ、名寄峠を越えて幌加内町に入ろう。
撮影日:2015年8月7日(金)
【 参考サイト 】
ウィキペディア

空中写真データ:国土地理院 整理番号CHO7712-C13A-15を基に作成
昭和52年(1977年)9月撮影の西名寄駅付近
天塩弥生駅が有人駅だった昭和52年(1977年)撮影の空中写真。青屋根の立派な駅舎とその南東側に島式ホームが確認できる。駅舎側の1線は既に廃線となっていたようだ。駅から西へ約500mに弥生小学校(昭和53年廃校)の校舎や体育館らしき建物と校庭が見える。

天塩弥生駅跡。ん!?更地になっていると思いきや…。

道道798号から分かれる旧駅前通り。その突き当りには駅舎らしき建物が建築の最中。これは復元駅舎なのか?

復元駅舎らしき建物の裏手へ。どう見ても駅舎である。建築関係者の方にこの建物について聞いてみたが、「何も知らない。」とのつれない返答。周辺にはレトロな電信柱も立てられており、明らかに往時の天塩弥生駅前を復元しているように思えるのだが…。

天塩弥生駅跡より名寄方(東側)を望む。往時には島式ホームがここにあったはず。

天塩弥生駅前にある民家。「駅長事務室」の看板を壁面に掲げ、窓には様々な列車の行先票が並ぶ。

旧駅前通りと道道798号の分岐点、ジェイ・アール北海道バスの天塩弥生停留所が設けられている。

ジェイ・アール北海道バスの天塩弥生停留所。

天塩弥生駅跡名寄方(東側)の踏切跡より名寄方面の廃線跡を望む。鉄路の路盤が確認できる。

同上の踏切跡より天塩弥生駅跡を望む。廃線跡脇にレトロな電信柱が立ち、奥には建築中の復元駅舎らしき建物。ここに線路が敷かれれば、往時の天塩弥生駅がここに再生するだろう。次に来たときにどうなっているのか楽しみだ。

天塩弥生駅跡から道道688号を通って次の北母子里駅跡へ向かう。その途中の名寄峠を越える名母トンネルの手前にある”みずほパーキングエリア”で小休止。

みずほパーキングエリアからは彼方に名寄市街を一望。

深名線は名寄駅から天塩川を渡り、眼下に広がるこの大森林の中を進み、初茶志内トンネルと名雨トンネルで山脈を抜けて北母子里駅に至っていた。

名寄市街をズーム。ここで名寄市とはお別れ、名寄峠を越えて幌加内町に入ろう。
撮影日:2015年8月7日(金)
【 参考サイト 】
ウィキペディア

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