上幌延駅(宗谷本線) ~北の果ての古刹、長応寺への最寄り駅~
幌延駅から名寄・旭川方面へ4.8kmに位置する上幌延駅。今年(2021)3月のダイヤ改正に伴い消滅の運命をたどる。当駅が所在する上幌延地区は、古く天塩川右岸に沿って狭長な平地をなす”ウブシ原野”と呼ばれる未開の地で、明治32年(1899)に東京の法華宗長応寺住職が入植し法華宗農場を開設、後に東京から長応寺を移転して法燈をかかげた。大正12年(1923)法華宗農場は小樽の商人山本条太郎に売却譲渡され、約24年にわたる歴史に幕を閉じる。昭和34年(1959)に字名が上幌延に改称されるまで”法華”という字名が残っていた。
上幌延駅は天塩南線(後の宗谷本線)の問寒別駅~幌延駅間が延伸開通する大正14年(1925)に一般駅として開業、今では想像もできないが、当初は相対式ホーム2面2線に木造駅舎を持つ有人駅だった。昭和52年(1977)貨物扱い廃止、同59年(1984)荷物扱いと旅客業務が廃止され無人化。1990年前後に木造駅舎が撤去され、現在の貨車駅舎となった。駅名の由来は幌延より天塩川上流に位置することから”幌延”に”上”を付したことによる。令和3年(2021)3月13日廃止。

雪に埋もれながらも令和3年の正月を迎えた上幌延駅。

上幌延駅前。1軒の民家があるが、ひと気を感じず静か。

約30年にわたって風雪に耐えてきた駅舎。

長ベンチを設けるだけの殺風景な駅舎内。

駅舎内出入口側。

長ベンチ上に駅ノートが置かれていた。

上幌延駅ノート。

ノートにはここを訪れた様々な人々の思いが書かれている。

私も書き残しました。

駅舎内ホーム側の壁面に発車時刻表ときっぷ運賃表を掲げる。

発車時刻表。1日に上り幌延・稚内方面3本、下り音威子府・名寄方面3本の列車が発着する。

きっぷ運賃表。

駅舎内にはこんな掲示も。「幌延町内 無人駅・秘境駅耳より情報」。

稚内方面乗車口。

ホームより音威子府・名寄方面。

駅舎ホーム側。

あと2ヶ月後には撤去されるのだろう駅名標。

名寄方面乗車口。

ホームより稚内方面。

ここに駅があったことを忘れないよう目に焼き付けて、上幌延駅を後に。
訪問日:2021年1月3日(日)
上幌延駅は天塩南線(後の宗谷本線)の問寒別駅~幌延駅間が延伸開通する大正14年(1925)に一般駅として開業、今では想像もできないが、当初は相対式ホーム2面2線に木造駅舎を持つ有人駅だった。昭和52年(1977)貨物扱い廃止、同59年(1984)荷物扱いと旅客業務が廃止され無人化。1990年前後に木造駅舎が撤去され、現在の貨車駅舎となった。駅名の由来は幌延より天塩川上流に位置することから”幌延”に”上”を付したことによる。令和3年(2021)3月13日廃止。

雪に埋もれながらも令和3年の正月を迎えた上幌延駅。

上幌延駅前。1軒の民家があるが、ひと気を感じず静か。

約30年にわたって風雪に耐えてきた駅舎。

長ベンチを設けるだけの殺風景な駅舎内。

駅舎内出入口側。

長ベンチ上に駅ノートが置かれていた。

上幌延駅ノート。

ノートにはここを訪れた様々な人々の思いが書かれている。

私も書き残しました。

駅舎内ホーム側の壁面に発車時刻表ときっぷ運賃表を掲げる。

発車時刻表。1日に上り幌延・稚内方面3本、下り音威子府・名寄方面3本の列車が発着する。

きっぷ運賃表。

駅舎内にはこんな掲示も。「幌延町内 無人駅・秘境駅耳より情報」。

稚内方面乗車口。

ホームより音威子府・名寄方面。

駅舎ホーム側。

あと2ヶ月後には撤去されるのだろう駅名標。

名寄方面乗車口。

ホームより稚内方面。

ここに駅があったことを忘れないよう目に焼き付けて、上幌延駅を後に。
訪問日:2021年1月3日(日)

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