名寄高校駅(宗谷本線) ~東風連駅を移転して誕生した新駅~
今年(2022)3月12日、宗谷本線に誕生した名寄高校駅。その駅名が示す通り名寄高校への最寄り駅であり、これから宗谷本線の通学利用が増加することを期待できそう。これに伴い駅名を消したのが東風連駅、表向きは東風連駅を名寄駅方向に1.5km移転し駅名を名寄高校駅に変更するというものだが、東風連駅の構造物は何も移設されておらず事実上の廃止と言っていい。
東風連駅は昭和31年(1956)宗谷本線風連駅~名寄駅間に開業。旅客扱いのみの駅員無配置駅で待合所に隣接する民家が簡易委託先となり切符販売を取り扱っていたが、同61年(1986)簡易委託が廃止され完全な無人駅になった。当初は稚内方面に向かって右側に1面1線のホームと待合所を設けていたが、平成11年(1999)に線路を挟んで向かい側に移設。令和4年(2022)3月に移転して名寄高校駅に名を変え66年間にわたる歴史に幕を閉じた。

空中写真データ:国土地理院 整理番号CHO7712-C14-22を基に作成
昭和52年(1977)撮影、東風連駅周辺の空中写真。稚内方面に向かって線路右側にホームと待合所があり、現在とは位置が違っていることがわかる。待合所北東側に隣接する民家が簡易委託で切符を販売していたようだ。

2022年1月2日に訪れた時の東風連駅を。

「長い間お疲れ様 東風連駅」を掲げる待合所。

待合所内。

駅ノートもありました。

1日に名寄・稚内方面4本、旭川・札幌方面4本の普通列車が発着していた。

きっぷ運賃表。

待合所内出入口。

待合所の窓よりホームを望み。

名寄方面乗車口より旭川方面。

駅名標。

旭川方面乗車口より名寄・稚内方面。

現在(2022年8月)の廃止されて約5ヶ月が過ぎた東風連駅。

既に待合所は撤去されて無い。残されたホームの出入口は「線路横断禁止」を掲示し閉ざされていた。

こんな貼り紙が残されていた。描かれているのは山手線の電車?

東風連駅から名寄側にある第1風連旭名寄線踏切。

踏切のすぐ南側にある民家。佇まいを見るにかつては商店だったように見え、昭和61年(1986)まで切符販売をしていた簡易委託先はここなのだろう。

簡易委託先の旧商店より東風連駅。お花畑の向こうに用水路が流れており、その先に平成11年(1999)まで待合所が設けられていた。利用客は切符を買ってここを通り駅に向かったはず。

枠だけ残して駅名標は撤去されている。

そして東風連駅が移転して生まれ変わった名寄高校駅に。”Nステ”という愛称が名付けられた。

駅横の18線踏切。

駅の構造は1面1線のホームに待合所を設ける。

風雪を凌ぐには少々心もとない待合所。

発車時刻表ときっぷ運賃表。1日に名寄・稚内方面12本、旭川・札幌方面12本の快速と普通列車が発着。東風連駅時代より発着本数が3倍にも増加、通学利用が大幅に増加することを見込んだのだろう。

待合所に掲示されていた東風連駅メモリアルボード。

メモリアルボードに開業当時の東風連駅が描かれていた。左が稚内・名寄方面、駅舎と言っても過言ではない立派な待合所、その左に隣接する建物は簡易委託で切符販売をしていたあの民家なのだろう。

旭川方面乗車口より名寄・稚内方面。

真新しい駅名標。

名寄方面乗車口より名寄・稚内方面。次の名寄駅までは2.1km。

名寄方面乗車口より旭川方面。

駅より東側には田舎の風景が広がる。

駅の西側には名寄高校。これから多くの生徒が宗谷本線を利用してくれたらいいなと思う。
訪問日:2022年8月2日(火)
東風連駅は昭和31年(1956)宗谷本線風連駅~名寄駅間に開業。旅客扱いのみの駅員無配置駅で待合所に隣接する民家が簡易委託先となり切符販売を取り扱っていたが、同61年(1986)簡易委託が廃止され完全な無人駅になった。当初は稚内方面に向かって右側に1面1線のホームと待合所を設けていたが、平成11年(1999)に線路を挟んで向かい側に移設。令和4年(2022)3月に移転して名寄高校駅に名を変え66年間にわたる歴史に幕を閉じた。

空中写真データ:国土地理院 整理番号CHO7712-C14-22を基に作成
昭和52年(1977)撮影、東風連駅周辺の空中写真。稚内方面に向かって線路右側にホームと待合所があり、現在とは位置が違っていることがわかる。待合所北東側に隣接する民家が簡易委託で切符を販売していたようだ。

2022年1月2日に訪れた時の東風連駅を。

「長い間お疲れ様 東風連駅」を掲げる待合所。

待合所内。

駅ノートもありました。

1日に名寄・稚内方面4本、旭川・札幌方面4本の普通列車が発着していた。

きっぷ運賃表。

待合所内出入口。

待合所の窓よりホームを望み。

名寄方面乗車口より旭川方面。

駅名標。

旭川方面乗車口より名寄・稚内方面。

現在(2022年8月)の廃止されて約5ヶ月が過ぎた東風連駅。

既に待合所は撤去されて無い。残されたホームの出入口は「線路横断禁止」を掲示し閉ざされていた。

こんな貼り紙が残されていた。描かれているのは山手線の電車?

東風連駅から名寄側にある第1風連旭名寄線踏切。

踏切のすぐ南側にある民家。佇まいを見るにかつては商店だったように見え、昭和61年(1986)まで切符販売をしていた簡易委託先はここなのだろう。

簡易委託先の旧商店より東風連駅。お花畑の向こうに用水路が流れており、その先に平成11年(1999)まで待合所が設けられていた。利用客は切符を買ってここを通り駅に向かったはず。

枠だけ残して駅名標は撤去されている。

そして東風連駅が移転して生まれ変わった名寄高校駅に。”Nステ”という愛称が名付けられた。

駅横の18線踏切。

駅の構造は1面1線のホームに待合所を設ける。

風雪を凌ぐには少々心もとない待合所。

発車時刻表ときっぷ運賃表。1日に名寄・稚内方面12本、旭川・札幌方面12本の快速と普通列車が発着。東風連駅時代より発着本数が3倍にも増加、通学利用が大幅に増加することを見込んだのだろう。

待合所に掲示されていた東風連駅メモリアルボード。

メモリアルボードに開業当時の東風連駅が描かれていた。左が稚内・名寄方面、駅舎と言っても過言ではない立派な待合所、その左に隣接する建物は簡易委託で切符販売をしていたあの民家なのだろう。

旭川方面乗車口より名寄・稚内方面。

真新しい駅名標。

名寄方面乗車口より名寄・稚内方面。次の名寄駅までは2.1km。

名寄方面乗車口より旭川方面。

駅より東側には田舎の風景が広がる。

駅の西側には名寄高校。これから多くの生徒が宗谷本線を利用してくれたらいいなと思う。
訪問日:2022年8月2日(火)

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