天塩川温泉駅(宗谷本線) ~天塩川沿岸にある温泉宿への最寄り駅~
宗谷本線で温泉の名が付く唯一の駅である天塩川温泉駅。駅名にある通り天塩川温泉への最寄り駅で、徒歩約10分で駅から天塩川温泉へ行ける。なお、道内で温泉が付く駅名はここと釧網本線”川湯温泉駅”、函館本線”流山温泉駅”、函館市電湯の川線”湯の川温泉駅”の4駅があったが、流山温泉駅は今年(2022年)3月のダイヤ改正に合わせて廃止された。
天塩川温泉は大正後期に常盤鉱泉として開かれたことが始まり。昭和31年(1956)国鉄宗谷本線の豊清水駅~咲来駅間に南咲来仮乗降場が設置され、同48年(1973)”音威子府村住民保養センター 天塩川温泉”が開業、同56年(1981)音威子府村の請願により天塩川温泉仮乗降場へ改称する。おそらく音威子府村は温泉の知名度向上と湯治客の利用増加を期待したのだろう。
昭和62年(1987)経営が国鉄からJR北海道へ移ったことに伴い駅へ昇格、音威子府村の期待に反して湯治客の利用は少なく、JR北海道の調査(H28~R2の5ヶ年平均)で乗車人員1日平均1名以下の「極端にご利用の少ない駅」に指定されて廃止の危機にあったが、令和3年(2021)地元自治体(音威子府村)による維持管理に移行し現役続行となった。みんなで守っていきたい駅である。

空中写真データ:国土地理院 整理番号CHO7710-C1-19を基に作成
昭和52年(1977)撮影、南咲来仮乗降場周辺の空中写真。1面1線の単式ホームに待合所を設ける構造は現在と変わらない。天塩川対岸に改築前の天塩川温泉が見える。

洒落た屋根の待合所の持つ天塩川温泉駅。

15線踏切の横に待合所と単式ホームを設ける。

ホームより音威子府・稚内方面。

待合所の駅名表記。

駅名標の行き先表記に”おんねない”を上貼り。これを剥がせば”とよしみず”が出てくるはず。豊清水駅は昨年(2021)3月に旅客扱いを廃止し信号場となった。

ホームより名寄・旭川方面。ホーム上には花を植えたプランターを並べる。来訪者への温かいおもてなし。

ホームより駅前(天塩川方面)。

ホームより駅前(国道40号方面)。

待合所内にはベンチ8席。

狭いながら上段の間を設けている。

上段の間には厳かに駅ノート。

ここを訪れた旅人の思いが綴られる。

待合室内より出入口。

仮乗降場出自の待合所に暖房設備があるのは珍しい。

トイレも完備。

上段の間全景。

出入口横に発車時刻表ときっぷ運賃表。

上り名寄・旭川方面4本、下り音威子府・稚内方面4本の列車が発着。

きっぷ運賃表。

バスの運行経路。これを見る限りここから天塩川温泉にバスで行けるようだが、よほど運が良くなければ歩いて行った方が早く着く。

線路の向こうにはソバ畑。

駅前には何もない。

駅横の15線踏切。

駅から約800m、天塩川対岸にある天塩川温泉。止若内橋を架け温泉と駅を繋ぐ。

現在の施設は平成元年(1989)新築、同16年(2004)に改修された。ホームページによれば泉質は「炭酸水素塩泉(重曹泉)[ナトリウム・マグネシウムー炭酸水素塩・塩化物冷鉱泉]浴用においては皮膚の表面を軟化させる作用があり、皮膚病や火傷などに良いとされています。」と紹介する。
天塩川温泉
https://www.teshiogawa-onsen.com/

温泉に入ってしばし休憩することに。

温泉で長旅の疲れを癒し再び天塩川温泉駅へ。17:33発音威子府行普通が入線。

ホームが短いため1両編成が踏切にはみ出て停車。

乗降客は無く、次の咲来駅へ向けて発車。いつかこの駅を利用して天塩川温泉に宿泊したい。いい旅になりそうだ。
訪問日:2022年8月3日(水)
天塩川温泉は大正後期に常盤鉱泉として開かれたことが始まり。昭和31年(1956)国鉄宗谷本線の豊清水駅~咲来駅間に南咲来仮乗降場が設置され、同48年(1973)”音威子府村住民保養センター 天塩川温泉”が開業、同56年(1981)音威子府村の請願により天塩川温泉仮乗降場へ改称する。おそらく音威子府村は温泉の知名度向上と湯治客の利用増加を期待したのだろう。
昭和62年(1987)経営が国鉄からJR北海道へ移ったことに伴い駅へ昇格、音威子府村の期待に反して湯治客の利用は少なく、JR北海道の調査(H28~R2の5ヶ年平均)で乗車人員1日平均1名以下の「極端にご利用の少ない駅」に指定されて廃止の危機にあったが、令和3年(2021)地元自治体(音威子府村)による維持管理に移行し現役続行となった。みんなで守っていきたい駅である。

空中写真データ:国土地理院 整理番号CHO7710-C1-19を基に作成
昭和52年(1977)撮影、南咲来仮乗降場周辺の空中写真。1面1線の単式ホームに待合所を設ける構造は現在と変わらない。天塩川対岸に改築前の天塩川温泉が見える。

洒落た屋根の待合所の持つ天塩川温泉駅。

15線踏切の横に待合所と単式ホームを設ける。

ホームより音威子府・稚内方面。

待合所の駅名表記。

駅名標の行き先表記に”おんねない”を上貼り。これを剥がせば”とよしみず”が出てくるはず。豊清水駅は昨年(2021)3月に旅客扱いを廃止し信号場となった。

ホームより名寄・旭川方面。ホーム上には花を植えたプランターを並べる。来訪者への温かいおもてなし。

ホームより駅前(天塩川方面)。

ホームより駅前(国道40号方面)。

待合所内にはベンチ8席。

狭いながら上段の間を設けている。

上段の間には厳かに駅ノート。

ここを訪れた旅人の思いが綴られる。

待合室内より出入口。

仮乗降場出自の待合所に暖房設備があるのは珍しい。

トイレも完備。

上段の間全景。

出入口横に発車時刻表ときっぷ運賃表。

上り名寄・旭川方面4本、下り音威子府・稚内方面4本の列車が発着。

きっぷ運賃表。

バスの運行経路。これを見る限りここから天塩川温泉にバスで行けるようだが、よほど運が良くなければ歩いて行った方が早く着く。

線路の向こうにはソバ畑。

駅前には何もない。

駅横の15線踏切。

駅から約800m、天塩川対岸にある天塩川温泉。止若内橋を架け温泉と駅を繋ぐ。

現在の施設は平成元年(1989)新築、同16年(2004)に改修された。ホームページによれば泉質は「炭酸水素塩泉(重曹泉)[ナトリウム・マグネシウムー炭酸水素塩・塩化物冷鉱泉]浴用においては皮膚の表面を軟化させる作用があり、皮膚病や火傷などに良いとされています。」と紹介する。
天塩川温泉
https://www.teshiogawa-onsen.com/

温泉に入ってしばし休憩することに。

温泉で長旅の疲れを癒し再び天塩川温泉駅へ。17:33発音威子府行普通が入線。

ホームが短いため1両編成が踏切にはみ出て停車。

乗降客は無く、次の咲来駅へ向けて発車。いつかこの駅を利用して天塩川温泉に宿泊したい。いい旅になりそうだ。
訪問日:2022年8月3日(水)

- 関連記事
-
- 恩根内駅(宗谷本線) 地元自治体や住民の協力によって生き残った駅~
- 豊清水信号場(宗谷本線) ~駅は信号場として生き残った~
- 天塩川温泉駅(宗谷本線) ~天塩川沿岸にある温泉宿への最寄り駅~
- 砂澤ビッキ記念館 ~オトイネップタワーがここに眠る~
- 名寄駅(宗谷本線) ~かつては3路線が乗り入れたターミナル駅~
スポンサーサイト