恵比島駅(留萌本線) ~最終運行日~
真布駅から車を走らせ次の恵比島駅に。平成11年(1999)に放送されたNHK朝ドラ「すずらん」のロケ地として知られる。ロケセットの明日萌駅や中村旅館を残し沼田町の観光地となっているのだが、放送から20年以上が経ち近年は訪れる人もまばら。駅周辺は過疎化が進み、駅正面の山腹に鎮座していた恵比寿神社もこの地を去った。そして鉄道と共に駅も消える。
留萌本線(石狩沼田~留萌)の最終運行日となる令和5年(2023)3月31日、この日ばかりは恵比島駅の最終営業日だけにいつもと様相を異にし、明日萌駅の駅舎内には記念グッズを売る店が設けられ、いつも出入口を閉ざしていた中村旅館は内部を無料開放しカフェまで設けていた。別れを惜しむ多くの人が訪れ、今まで見たことがない賑わいを見せ最後にふさわしい光景を見せる。恵比島駅は過去の記事に何度か書いてきたが、特に去年の元日に訪れた様子を記事にした『恵比島駅(留萌本線) ~NHK朝ドラのロケ地になった駅~』に概要を書いたのでご参照を。

恵比島駅付近、路傍には車が並び多くの人が来ているようだ。

ドラマセットの中村旅館(旧黒瀬旅館)と明日萌駅(恵比島駅)。

出入口扉が開けらている中村旅館を初めて見た。

多くの人が訪れ賑わう様子の恵比島駅。

ドラマセットの馬小屋は出店に利用されていた。

貨車駅舎ながらドラマセットに溶け込む外装が施された恵比島駅。

こちらはドラマセットの明日萌駅。

明日萌駅の出入口に設置されていたガチャガチャ。既に中身は空だった…。

こちらはドラマセットである明日萌駅の駅舎内。

改札口横のベンチ片隅に座り駅構内を眺める萌。どんな思いで最後の列車を見送るのだろう。

改札口上に掲げる発車時刻表。明日萌駅は上り岩見沢・札幌方面5本・下り留萌・増毛方面5本の列車が発着する設定だったようだ。

切符売場では記念硬券切符などを販売。

初めて見たこのツーショット。

明日萌駅改札口。

本物の恵比島駅ホーム側にはヘッドマークと”ありがとう恵比島駅”の垂れ幕。

この駅名標を見るのも今日が最後か。

16:51発深川行が入線。

数名の旅客が降車し。

最後の別れを惜しむ人たちがぞくぞくと乗車。

列車内は乗客でいっぱい。多くの人に見送られ。

次の真布駅へ向けて発車。

恵比島駅で列車を見送るのもこれが最後だろう。

木造風に外装を施す貨車駅舎。

本物の駅舎内は閑散としていた。

壁には発車時刻表やきっぷ運賃表にまじって”ありがとう留萌本線”のポスターを掲示。

駅舎内より出入口。廃止後にこの貨車駅舎はどんな扱いになるのだろうか。

恵比島駅の隣にあるロケセットの明日萌駅。

列車が去った後も明日萌駅は多くの人で賑わう。

待合室に移動した駅長と賑わいをよそに外を眺める萌、改めてみると何とも言えない不思議な光景である。

駅を出て次は駅前の中村旅館(旧黒瀬旅館)へ行ってみよう。

今から5ヶ月前、真夏の8月に撮影した中村旅館(旧黒瀬旅館)と恵比島駅。この時、駅周辺はまだ静かだった。

石狩沼田駅「昭和の恵比島駅パネル展」(2023年1月4日訪問)より往時の黒瀬旅館。当時は駅側に玄関があり、ドラマセットとして大きく改装されたことをうかがう。ドラマでは中村旅館として使われた。

恵比島には何度も訪れているが中村旅館(旧黒瀬旅館)に入ったのは初めて。本日はカフェとして利用され内部公開していた。

1階の奥部屋。カフェの客室として使われていた。

1階と2階を繋ぐ階段。2階が客室となっている。

久々に昔懐かしい黒電話を見たよ。

2階に上って客室を一望。各部屋には「すずらん」をはじめ「しらかば」「もみじ」「ゆり」「ききょう」といった名が付けられていた。

「しらかば」の客室より格子戸越しに駅を望む。

「すずらん」の客室にはドラマ撮影時の写真を展示。

今から24年前に放映された朝ドラだけに出演者がみんな若いなあ…と、時の流れを感じながら写真を見入ってしまう。

床の間が設けられる「ききょう」の客室。

「もみじ」の客室に飾れていた旧来正旅館のスケッチ画。かつて永山駅(宗谷本線)前にあった大正8年(1919)建築の旅館で、現在は北海道開拓の村(札幌市)に移築されている。ここ中村旅館のモデルになった。

一通り2階の客室を見終えて階下に降りよう。

1階に降りて。

テイクアウトでコーヒーを購入。

現役の恵比島駅を見るのはこれが最後になるだろう。さようなら、そしてありがとう!
コーヒーを飲みながら次の峠下駅へ向かう。
訪問日:2023年3月31日(金)
留萌本線(石狩沼田~留萌)の最終運行日となる令和5年(2023)3月31日、この日ばかりは恵比島駅の最終営業日だけにいつもと様相を異にし、明日萌駅の駅舎内には記念グッズを売る店が設けられ、いつも出入口を閉ざしていた中村旅館は内部を無料開放しカフェまで設けていた。別れを惜しむ多くの人が訪れ、今まで見たことがない賑わいを見せ最後にふさわしい光景を見せる。恵比島駅は過去の記事に何度か書いてきたが、特に去年の元日に訪れた様子を記事にした『恵比島駅(留萌本線) ~NHK朝ドラのロケ地になった駅~』に概要を書いたのでご参照を。

恵比島駅付近、路傍には車が並び多くの人が来ているようだ。

ドラマセットの中村旅館(旧黒瀬旅館)と明日萌駅(恵比島駅)。

出入口扉が開けらている中村旅館を初めて見た。

多くの人が訪れ賑わう様子の恵比島駅。

ドラマセットの馬小屋は出店に利用されていた。

貨車駅舎ながらドラマセットに溶け込む外装が施された恵比島駅。

こちらはドラマセットの明日萌駅。

明日萌駅の出入口に設置されていたガチャガチャ。既に中身は空だった…。

こちらはドラマセットである明日萌駅の駅舎内。

改札口横のベンチ片隅に座り駅構内を眺める萌。どんな思いで最後の列車を見送るのだろう。

改札口上に掲げる発車時刻表。明日萌駅は上り岩見沢・札幌方面5本・下り留萌・増毛方面5本の列車が発着する設定だったようだ。

切符売場では記念硬券切符などを販売。

初めて見たこのツーショット。

明日萌駅改札口。

本物の恵比島駅ホーム側にはヘッドマークと”ありがとう恵比島駅”の垂れ幕。

この駅名標を見るのも今日が最後か。

16:51発深川行が入線。

数名の旅客が降車し。

最後の別れを惜しむ人たちがぞくぞくと乗車。

列車内は乗客でいっぱい。多くの人に見送られ。

次の真布駅へ向けて発車。

恵比島駅で列車を見送るのもこれが最後だろう。

木造風に外装を施す貨車駅舎。

本物の駅舎内は閑散としていた。

壁には発車時刻表やきっぷ運賃表にまじって”ありがとう留萌本線”のポスターを掲示。

駅舎内より出入口。廃止後にこの貨車駅舎はどんな扱いになるのだろうか。

恵比島駅の隣にあるロケセットの明日萌駅。

列車が去った後も明日萌駅は多くの人で賑わう。

待合室に移動した駅長と賑わいをよそに外を眺める萌、改めてみると何とも言えない不思議な光景である。

駅を出て次は駅前の中村旅館(旧黒瀬旅館)へ行ってみよう。

今から5ヶ月前、真夏の8月に撮影した中村旅館(旧黒瀬旅館)と恵比島駅。この時、駅周辺はまだ静かだった。

石狩沼田駅「昭和の恵比島駅パネル展」(2023年1月4日訪問)より往時の黒瀬旅館。当時は駅側に玄関があり、ドラマセットとして大きく改装されたことをうかがう。ドラマでは中村旅館として使われた。

恵比島には何度も訪れているが中村旅館(旧黒瀬旅館)に入ったのは初めて。本日はカフェとして利用され内部公開していた。

1階の奥部屋。カフェの客室として使われていた。

1階と2階を繋ぐ階段。2階が客室となっている。

久々に昔懐かしい黒電話を見たよ。

2階に上って客室を一望。各部屋には「すずらん」をはじめ「しらかば」「もみじ」「ゆり」「ききょう」といった名が付けられていた。

「しらかば」の客室より格子戸越しに駅を望む。

「すずらん」の客室にはドラマ撮影時の写真を展示。

今から24年前に放映された朝ドラだけに出演者がみんな若いなあ…と、時の流れを感じながら写真を見入ってしまう。

床の間が設けられる「ききょう」の客室。

「もみじ」の客室に飾れていた旧来正旅館のスケッチ画。かつて永山駅(宗谷本線)前にあった大正8年(1919)建築の旅館で、現在は北海道開拓の村(札幌市)に移築されている。ここ中村旅館のモデルになった。

一通り2階の客室を見終えて階下に降りよう。

1階に降りて。

テイクアウトでコーヒーを購入。

現役の恵比島駅を見るのはこれが最後になるだろう。さようなら、そしてありがとう!
コーヒーを飲みながら次の峠下駅へ向かう。
訪問日:2023年3月31日(金)

- 関連記事
-
- 幌糠駅(留萌本線) ~最終運行日~
- 峠下駅(留萌本線) ~最終運行日~
- 恵比島駅(留萌本線) ~最終運行日~
- 真布駅(留萌本線) ~最終運行日~
- 留萌本線 ~乗り鉄の旅 2022年末 後編~
スポンサーサイト