留萌本線(留萌~増毛) ~廃止されてから6年半の年月が流れ~
年月が流れるのは本当に早い。末端部分の留萌本線(留萌~増毛)が平成28年(2016)12月に廃止されてから6年以上もの年月が流れ、今年(2023)4月1日には石狩沼田~留萌間が廃止されて、留萌本線は深川~石狩沼田間の14.4kmを残すのみとなった。それから約3ヶ月が経った6月下旬、私用で北海道へ帰る機会があったので廃線跡を訪ねてみることに。これからどんどん留萌本線の形跡は消えていくのだろう、私はその軌跡を見届けていきたい。

北海道で最もよい時期を迎えた6月下旬、増毛駅に。

かつてはここが留萌本線の終端。

廃止後に駅舎を改装して町の観光拠点として再出発した増毛駅。駅舎は開業当時の大きさに復元され、背景には昭和24年(1949))に再建された増毛灯台。ニシン漁で賑わった往時が偲べよう。

ホームから先へ線路は続いているが、今はどこまでもというわけではない。

鉄道の駅として役目を終えても。

多くの人が訪れるのは。

終着駅として魅力的な姿を残しているからだろう。

多くの観光客で賑わう駅舎内。

改装前からあった孝子屋ぐるめ食品の売店。

たこでーす。

ここに来たらやっぱ”たこざんぎ”っしょ。

廃止後の平成30年(2018)4月、駅舎は開業当時の姿をイメージしてリニューアルオープンした。

こちらが廃止される1年前の2015年に撮影した駅舎。基本構造は同じなのだが、こちらの方が古びたというか、廃れた感を漂わせている。

駅前広場には数台のキッチンカーが営業、廃止前の通常時より多くの人が訪れていることをうかがう。

駅前から市街メインストリートの道道301号(増毛港線)。

廃止前とは随分とイメージが変わり、終着駅独特の寂しさは感じなくなった。これが良いのか悪いのか…。

久々に駅前の寿し忠で”えび丼”を昼飯にしよう。と、思ったが何ゆえか準備中。とほほ…。

ならば海栄館にある”ラーメンこころ”に行ってみることに。

店前に幟が立ち暖簾を掲げる”ラーメンこころ”。やってるやってる!

今日は何にしようかなあ。

エビ味噌ラーメンで決まり!麺もスープも優秀、海鮮系のラーメン屋は旅先の港町で食べることができるご当地ラーメンだからこそ、より美味しいと感じるだろう。

留萌からやってきた沿岸バスが旧増毛駅停留所に到着。昨年(2022)大晦日にこのバスに乗車して増毛まで来たのだが、留萌へ戻るバスが年末は運行されておらず、なくなく留萌からタクシーを呼んで帰ったことを思い出す。余計な出費をしないよう、年末年始の公共交通機関の利用は計画的に。

増毛から留萌へ向かう途中、廃止後も貨車駅舎を残していた礼受駅跡に。昨年(2022)8月に残存を確認した駅舎は撤去され、見ての通り私有地のような状態になっていたのでこれ以上近づくのをやめた。仕方がないことなのだろうが、残念だ。

現役時代の礼受駅(2015年10月撮影)。

ここは留萌駅と礼受駅の間にあった瀬越駅跡。海岸近くの崖下にホームと待合所を設ける無人駅だった。昨年(2022)8月に訪れた時には残存していたが、ついに撤去されてしまった。

ホーム跡より増毛方面。

こちらが留萌方面。何にもなくなってしまった。

現役時代の瀬越駅(2015年10月撮影)。

廃止から約3ヶ月が経った留萌駅に。

駅舎中央の壁面に掲げていた”JR留萌駅”の駅名標は撤去され。

出入口は固く閉ざされていた。

駅前に設置の観光マップと駅前交番。これから再開発が進んで駅前の様相も一変することだろう。

羽幌線があった頃に全長97mもの長さを誇った跨線橋。羽幌線廃止後に短縮され、近年には2番線ホームが使用されなくなり入口が封鎖されていた。

昭和42年(1967)に完成した2代目駅舎。それから56年を経て近いうちに解体される。清く澄んだ青空が何となく虚しい。

駅裏手の船場公園はかつて広大な敷地を有していた留萌駅の名残り。

この光景もそろそろ見納めになるだろう。

留萌駅の増毛側に敷設された連絡通路より留萌駅方面。

平成28年(2016)12月に留萌~増毛間が廃止されてから約6年4ヶ月間、留萌駅が留萌本線の終着駅を務めた。

連絡通路より増毛方面。

線路は途切れているが第10留萌川橋梁と福港橋梁が現存している。

留萌駅構内への裏口。約3ヶ月前の3月31日、ここから入って最終列車を見送ったことを思い出す。

近いうちに駅舎は解体されるのだろうが、その面影を少しでも何らかの形で残してほしいと願うばかり。

”道の駅るもい”で買ったハスカップ果汁飲料を飲みながら休憩。次の大和田駅へ向かおう。
訪問日:2023年6月25日(日)

北海道で最もよい時期を迎えた6月下旬、増毛駅に。

かつてはここが留萌本線の終端。

廃止後に駅舎を改装して町の観光拠点として再出発した増毛駅。駅舎は開業当時の大きさに復元され、背景には昭和24年(1949))に再建された増毛灯台。ニシン漁で賑わった往時が偲べよう。

ホームから先へ線路は続いているが、今はどこまでもというわけではない。

鉄道の駅として役目を終えても。

多くの人が訪れるのは。

終着駅として魅力的な姿を残しているからだろう。

多くの観光客で賑わう駅舎内。

改装前からあった孝子屋ぐるめ食品の売店。

たこでーす。

ここに来たらやっぱ”たこざんぎ”っしょ。

廃止後の平成30年(2018)4月、駅舎は開業当時の姿をイメージしてリニューアルオープンした。

こちらが廃止される1年前の2015年に撮影した駅舎。基本構造は同じなのだが、こちらの方が古びたというか、廃れた感を漂わせている。

駅前広場には数台のキッチンカーが営業、廃止前の通常時より多くの人が訪れていることをうかがう。

駅前から市街メインストリートの道道301号(増毛港線)。

廃止前とは随分とイメージが変わり、終着駅独特の寂しさは感じなくなった。これが良いのか悪いのか…。

久々に駅前の寿し忠で”えび丼”を昼飯にしよう。と、思ったが何ゆえか準備中。とほほ…。

ならば海栄館にある”ラーメンこころ”に行ってみることに。

店前に幟が立ち暖簾を掲げる”ラーメンこころ”。やってるやってる!

今日は何にしようかなあ。

エビ味噌ラーメンで決まり!麺もスープも優秀、海鮮系のラーメン屋は旅先の港町で食べることができるご当地ラーメンだからこそ、より美味しいと感じるだろう。

留萌からやってきた沿岸バスが旧増毛駅停留所に到着。昨年(2022)大晦日にこのバスに乗車して増毛まで来たのだが、留萌へ戻るバスが年末は運行されておらず、なくなく留萌からタクシーを呼んで帰ったことを思い出す。余計な出費をしないよう、年末年始の公共交通機関の利用は計画的に。

増毛から留萌へ向かう途中、廃止後も貨車駅舎を残していた礼受駅跡に。昨年(2022)8月に残存を確認した駅舎は撤去され、見ての通り私有地のような状態になっていたのでこれ以上近づくのをやめた。仕方がないことなのだろうが、残念だ。

現役時代の礼受駅(2015年10月撮影)。

ここは留萌駅と礼受駅の間にあった瀬越駅跡。海岸近くの崖下にホームと待合所を設ける無人駅だった。昨年(2022)8月に訪れた時には残存していたが、ついに撤去されてしまった。

ホーム跡より増毛方面。

こちらが留萌方面。何にもなくなってしまった。

現役時代の瀬越駅(2015年10月撮影)。

廃止から約3ヶ月が経った留萌駅に。

駅舎中央の壁面に掲げていた”JR留萌駅”の駅名標は撤去され。

出入口は固く閉ざされていた。

駅前に設置の観光マップと駅前交番。これから再開発が進んで駅前の様相も一変することだろう。

羽幌線があった頃に全長97mもの長さを誇った跨線橋。羽幌線廃止後に短縮され、近年には2番線ホームが使用されなくなり入口が封鎖されていた。

昭和42年(1967)に完成した2代目駅舎。それから56年を経て近いうちに解体される。清く澄んだ青空が何となく虚しい。

駅裏手の船場公園はかつて広大な敷地を有していた留萌駅の名残り。

この光景もそろそろ見納めになるだろう。

留萌駅の増毛側に敷設された連絡通路より留萌駅方面。

平成28年(2016)12月に留萌~増毛間が廃止されてから約6年4ヶ月間、留萌駅が留萌本線の終着駅を務めた。

連絡通路より増毛方面。

線路は途切れているが第10留萌川橋梁と福港橋梁が現存している。

留萌駅構内への裏口。約3ヶ月前の3月31日、ここから入って最終列車を見送ったことを思い出す。

近いうちに駅舎は解体されるのだろうが、その面影を少しでも何らかの形で残してほしいと願うばかり。

”道の駅るもい”で買ったハスカップ果汁飲料を飲みながら休憩。次の大和田駅へ向かおう。
訪問日:2023年6月25日(日)

- 関連記事
-
- 留萌本線(石狩沼田~深川) ~残された時間は約2年9ヶ月~
- 留萌本線(留萌~石狩沼田) ~廃止されてから3ヶ月~
- 留萌本線(留萌~増毛) ~廃止されてから6年半の年月が流れ~
- 留萌駅(留萌本線) ~最終運行日~
- 大和田駅(留萌本線) ~最終運行日~
スポンサーサイト