留萌本線(石狩沼田~深川) ~残された時間は約2年9ヶ月~
令和5年4月1日に留萌本線は留萌駅~石狩沼田駅間が廃止されて終着が石狩沼田駅となった。かつて深川駅から増毛駅まで延びていた路線距離66.8Kmの線路は14.4Kmまでに短縮し、本線とは名ばかりの盲腸線になってしまった。いっそのこと函館本線石狩沼田支線とした方がしっくりくるのだが、駅名を変えるだけでも莫大な費用がかかるようで、線路名も簡単には変更できない事情がありそうだ。札沼線も今では学園都市線が一般名称になっているが、あくまでこれは愛称であり、終着が北海道医療大学駅になっても札沼線が正式名称なのである。
終着となった石狩沼田駅をはじめ途中駅の北秩父別駅・秩父別駅・北一已駅が廃止される日は2026年4月1日、残された時間はまだ約2年9ヶ月ある。されど光陰矢の如し。廃止日を迎えるまでどんな変化をみせていくのか、これからのプロセスをつぶさに見届けていきい。

石狩沼田駅から留萌方面へ約380m、道道1007号と留萌本線が交差する殖林道路踏切。

今はこの殖林道路踏切が留萌本線の終端。

今年(2023)4月1日から留萌本線の終着駅になった石狩沼田駅。

既に盲腸線の終着駅らしい風情。かつては札沼線が接続するちょっとしたターミナル駅だったのだが…。

駅前も普通に静か。

駅舎内から窓越しに駅前を眺めたら町営バスの停留所がちょこんと頭を出していた。

もうすぐ18:27着の列車が到着するが駅舎内は静か。

トイレ側の壁にはポスターが所狭しと貼られ。

切符売場、荷物扱い窓口、改札窓口と有人駅時代の構造をそのまま残している。

切符売場窓口に時刻表。1日7本の列車が発着。9:43発のみが旭川行で他は全て深川行。

随分と書き溜められた様子の駅ノート。

駅舎出入口。

出入口上には新たにこんなポスターが掲げられていた。

改札口。

今更ながらに気づいたけど、改札口上に駅名標を掲げていたんだな。

18:27定刻通りに深川駅からやってきた列車が到着。車両はキハ150形気動車。

折り返し18:43発の深川行に。

廃止まで2年半以上あるだけに乗降客は少ない。

列車の発車まで13分。

一足早く駅を出て雨竜川橋梁に向かう。

雨竜川橋梁を走り抜け秩父別へ向かうキハ150形。

石狩沼田駅から雨竜川を越えれば北秩父別駅に着く。真布駅と同構造のホーム上に板張りの待合所を設ける駅だったはずだが…。

板張りの待合所は撤去され、物置仕様に置き換えられた。

待合所内には今までなかったカラフル4連ベンチ。

駅ノートは移され残存。

きっぷ運賃表と発車時刻表は印刷したものをラミネートした新作。

当然ながら除雪道具を完備。

板張りの待合所が無くなり魅力が半減したな。

撤去されたあの待合所はどこへ行ってしまったのか。それとも廃棄されたのか…。

未来の2年9ヶ月後、かつてない賑わいを見せるだろう北秩父別駅を後に。

秩父別町の中心であり玄関口の秩父別駅。

留萌本線の鉄道旅で旭川へ向かう途次、何度かここで下車して温泉に行ったなあ。

駅より駅前通り。

薄暗く静かな駅舎内。

ここを訪れた旅人の思いを綴る駅ノート。

人感センサーがあるのかと思うほどにタイミングよく蛍光灯が点灯。

旧改札口。

板で塞がれているが旧切符売場窓口と手荷物扱い窓口は往時のまま。

”こどもパスポート2023”、在庫多数あり。

道の駅に行けば記念スタンプがあり、温泉もある。

留萌本線は4駅しかないことを実感。

1日の発着は上り深川方面7本、下り石狩沼田方面6本。5:59深川発の始発は北一已・秩父別・北秩父別通過のため下りは1本少ない。

また留萌本線を使ってちっぷべつ温泉へ来たい。

黄昏時、北一已駅に。

古びた木造駅舎は平成25年(2013)全面ボード張りになってしまったが、旅人を惹きつける佇まいは変わらない。

駅前は田園地帯。

駅舎内旧改札口。

塞がれているが良好な状態で残る切符売場と手荷物扱い窓口。この駅舎は深名線の宇津内駅から移築したものといわれる。廃止後に解体撤去されるならば深名線の旧添牛内駅に再利用できないものだろうか。

玄関フードを設ける出入口。

木製ベンチも風情があっていい。

昭和46年(1971)ドラマ”ケーキ屋けんちゃん”のロケがあったことなど、ちょっとした歴史を紹介していた。

手荷物台に駅ノート。

2023年4月1日に修正された時刻表。

空白が目立つようになったきっぷ運賃表。

駅は夕闇に包まれて。

石狩沼田方面、西の空はまだ少しだけ明るい。

次の列車がやって来るのは約1時間後の20:34発石狩沼田行。これが下りの最終列車。

北一已駅を後に。

最後に留萌本線の起点、深川駅。
訪問日:2023年6月25日(日)
終着となった石狩沼田駅をはじめ途中駅の北秩父別駅・秩父別駅・北一已駅が廃止される日は2026年4月1日、残された時間はまだ約2年9ヶ月ある。されど光陰矢の如し。廃止日を迎えるまでどんな変化をみせていくのか、これからのプロセスをつぶさに見届けていきい。

石狩沼田駅から留萌方面へ約380m、道道1007号と留萌本線が交差する殖林道路踏切。

今はこの殖林道路踏切が留萌本線の終端。

今年(2023)4月1日から留萌本線の終着駅になった石狩沼田駅。

既に盲腸線の終着駅らしい風情。かつては札沼線が接続するちょっとしたターミナル駅だったのだが…。

駅前も普通に静か。

駅舎内から窓越しに駅前を眺めたら町営バスの停留所がちょこんと頭を出していた。

もうすぐ18:27着の列車が到着するが駅舎内は静か。

トイレ側の壁にはポスターが所狭しと貼られ。

切符売場、荷物扱い窓口、改札窓口と有人駅時代の構造をそのまま残している。

切符売場窓口に時刻表。1日7本の列車が発着。9:43発のみが旭川行で他は全て深川行。

随分と書き溜められた様子の駅ノート。

駅舎出入口。

出入口上には新たにこんなポスターが掲げられていた。

改札口。

今更ながらに気づいたけど、改札口上に駅名標を掲げていたんだな。

18:27定刻通りに深川駅からやってきた列車が到着。車両はキハ150形気動車。

折り返し18:43発の深川行に。

廃止まで2年半以上あるだけに乗降客は少ない。

列車の発車まで13分。

一足早く駅を出て雨竜川橋梁に向かう。

雨竜川橋梁を走り抜け秩父別へ向かうキハ150形。

石狩沼田駅から雨竜川を越えれば北秩父別駅に着く。真布駅と同構造のホーム上に板張りの待合所を設ける駅だったはずだが…。

板張りの待合所は撤去され、物置仕様に置き換えられた。

待合所内には今までなかったカラフル4連ベンチ。

駅ノートは移され残存。

きっぷ運賃表と発車時刻表は印刷したものをラミネートした新作。

当然ながら除雪道具を完備。

板張りの待合所が無くなり魅力が半減したな。

撤去されたあの待合所はどこへ行ってしまったのか。それとも廃棄されたのか…。

未来の2年9ヶ月後、かつてない賑わいを見せるだろう北秩父別駅を後に。

秩父別町の中心であり玄関口の秩父別駅。

留萌本線の鉄道旅で旭川へ向かう途次、何度かここで下車して温泉に行ったなあ。

駅より駅前通り。

薄暗く静かな駅舎内。

ここを訪れた旅人の思いを綴る駅ノート。

人感センサーがあるのかと思うほどにタイミングよく蛍光灯が点灯。

旧改札口。

板で塞がれているが旧切符売場窓口と手荷物扱い窓口は往時のまま。

”こどもパスポート2023”、在庫多数あり。

道の駅に行けば記念スタンプがあり、温泉もある。

留萌本線は4駅しかないことを実感。

1日の発着は上り深川方面7本、下り石狩沼田方面6本。5:59深川発の始発は北一已・秩父別・北秩父別通過のため下りは1本少ない。

また留萌本線を使ってちっぷべつ温泉へ来たい。

黄昏時、北一已駅に。

古びた木造駅舎は平成25年(2013)全面ボード張りになってしまったが、旅人を惹きつける佇まいは変わらない。

駅前は田園地帯。

駅舎内旧改札口。

塞がれているが良好な状態で残る切符売場と手荷物扱い窓口。この駅舎は深名線の宇津内駅から移築したものといわれる。廃止後に解体撤去されるならば深名線の旧添牛内駅に再利用できないものだろうか。

玄関フードを設ける出入口。

木製ベンチも風情があっていい。

昭和46年(1971)ドラマ”ケーキ屋けんちゃん”のロケがあったことなど、ちょっとした歴史を紹介していた。

手荷物台に駅ノート。

2023年4月1日に修正された時刻表。

空白が目立つようになったきっぷ運賃表。

駅は夕闇に包まれて。

石狩沼田方面、西の空はまだ少しだけ明るい。

次の列車がやって来るのは約1時間後の20:34発石狩沼田行。これが下りの最終列車。

北一已駅を後に。

最後に留萌本線の起点、深川駅。
訪問日:2023年6月25日(日)

- 関連記事
-
- 留萌本線(石狩沼田~深川) ~残された時間は約2年9ヶ月~
- 留萌本線(留萌~石狩沼田) ~廃止されてから3ヶ月~
- 留萌本線(留萌~増毛) ~廃止されてから6年半の年月が流れ~
- 留萌駅(留萌本線) ~最終運行日~
- 大和田駅(留萌本線) ~最終運行日~
スポンサーサイト