笠取峠越え④

長久保宿の釜鳴屋には笠取峠立場図版木が保存されている。これは天保年間(1830年~43年)から安政年間(1854年~59年)頃に作成されたと推定されるもので、江戸期の立場茶屋の様子が描かれている。

立場茶屋跡のすぐ先左手に中山道原道の標識がある。地味で小さな立て看板なので、うっかり見過ごしてしまいそう。ここから旧道を辿ることができる。

雑草と木々に覆われた旧中山道。

林の中に道が途切れたら、右の国道に出る。すると国道と旧国道が分岐するY字路の真ん中に旧中山道の道筋を見つけることができる。

藪の中へ。僅かに残る道筋を辿る。

旧中山道は何とか人一人が歩ける程度の獣道と化す。不安にかられながら坂道を降っていく。
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