宗吾参道②

宗吾霊堂から北の印旛沼へ向かって2km弱の台方地区中央、谷津の低地が台地に切れ込んだその奥に佐倉宗吾(木内惣五郎)の旧宅がある。宗吾死後も代々家は子孫によって守られ、現在は敷地内に16代目の木内利左衛門氏が住んでおられるという。ここで一つ疑問に思った。宗吾とその子供らは処刑され、跡継ぎは途絶えたのではないかと。そもそも宗吾に関する公式文書は無く、庶民の手によって講談や芝居の題材とされ後世に伝えられてきた。後世に汚点と前例を残したくない佐倉藩や幕府は、公式に文書を作成しなかったか、或いは抹消してしまったのだろう。一説によると水戸藩に嫁いだ娘と妻は難を逃れたとか、他家に嫁いだ宗吾の妹がいたといわれ、いずれにしても後に木内家の再興が許されて宗吾の縁者が家名と旧地を継いだのだろう。

宗吾参道


台方の谷津地に広がる水田
台方の田園地帯を歩いて宗吾旧宅へ向かう。


台方にて
宗吾旧宅へ向かう途中に出会った野良猫。毛色は違えど親子の猫なのか。子を守ろうとする野良猫の習性なのか、親猫の目が明らかに敵視していて少々怖い。危ないから人間に近づいちゃダメと諭しているかのよう。


台方の谷津地に広がる田園
台地裾に沿って青々とした水田を見ながら。


宗吾旧宅付近
宗吾旧宅付近。写真奥に見える家が木内家で、左手前路傍に御手洗井戸がある。


御手洗井戸
台方七井の一つ、御手洗井戸。麻賀多神社の祭神事にこの水を使うという。


宗吾旧宅
宗吾旧宅。想像以上にしっかりとした建物である。宗吾が実際に住んでいた家だったとしても約350年前のこと、幾度かの改修を経てきたのだろう。


宗吾旧宅
宗吾旧宅内部は管理する木内家に断れば見学できるようだが、少々時間が遅かったこともあり遠慮した。旧宅の外観を見るだけでも宗吾が実在したことを感じられよう。


椿井
宗吾旧宅の敷地内にある椿井。こちらも台方七井の一つに数えられる。木内家当主によると宗吾が将軍直訴のため江戸へ向けて旅立つ折、妻子と袂を別つ砌の水盃に用いられた水だという。


台方にて
空にはとんぼがいっぱい。写真では少々わかり難いが…。


麻賀多神社
台方に鎮座する麻賀多神社。近隣にある同名18社の総社であり、印旛沼周辺地域のみに存在する珍しい名の神社である。以前に書いた記事、佐倉城下酒々井宿 に紹介しているのでご参照を。


麻賀多神社の大杉
麻賀多神社の大杉。推定樹齢千三百年を超える東日本一の大杉だという。


宗吾霊堂入口
宗吾霊堂入口まで戻り、上岩橋までの旧参道を辿ろう。


県道137号 宗吾
千葉県道137号を南西へ。


県道137号 宗吾
県道を分かれる旧参道。らしき道は雑草が生い茂り廃道状態…。


下岩橋の旧参道
擁壁上から旧参道の状態を確認。陽が当たっていない場所は普通に歩けそうなので、藪を強行突破することに。まさかこんな道を歩くなんて思わなかったので、ハーフパンツだったことが悔やまれる。


a href="http://blog-imgs-44.fc2.com/t/o/m/tomozoaruku/20121025232704b8c.jpg" target="_blank">下岩橋の旧参道
藪を抜けると見事な切通しの下り坂が。このまま朽ち果てさせるにはもったいない古坂だ。


下岩橋の旧参道
坂を下りきった所でアスファルト舗装道に合流。


下岩橋の双体道祖神
下岩橋の双体道祖神。製作年不明。地元の方々によって大事にされているようだ。この道祖神がある辺りの旧参道は水田となって消失している。


下岩橋の旧参道消失地点
旧参道消失地点から切通しの坂方向を望む。


下岩橋の旧参道
下岩橋の旧参道。路傍に地蔵が残る。


京成電鉄車両管理所(宗吾車両基地)
左に目を向けると、水田の向こうに京成電鉄車両管理所(宗吾車両基地)が見える。


水田に佇む白鷺
水田に佇む白鷺。


柏木の旧参道
路傍に”なごみの米屋”の巨大看板。電車内からよく見えるんだろうな。


柏木の旧参道
柏木の旧参道。


京成本線踏切
京成本線の踏切を渡り。そのすぐ先の路傍に↓


普門品十萬部供養塔と六地蔵
普門品十萬部供養塔と六地蔵がある。


普門品十萬部供養塔
普門品十萬部供養塔とはいったい何なのか?調べてみた。
普門品(ふもんぼん)とは、法華経第二十五品「観世音菩薩普門品」の略称で、通称を観音経と呼ぶ。この供養塔は観音経信仰の念仏講中により建立され、天下泰平と国家安全を祈念して普門品を十万回読経したという証なのだ。


上岩橋の旧参道
上岩橋の集落を行く旧参道。


上岩橋の旧参道
そろそろゴールは近い。


上岩橋の旧参道
ここで成田街道に合流、つまり旧宗吾参道歩きの終点である。伊篠の松並木の記事に紹介した上岩橋トヶ崎三叉路の道標が立つ。右に分かれるのが宗吾霊堂へ向かう旧参道で、左が成田街道。


京成酒々井駅
京成酒々井駅から帰途につく。おわり。


撮影日:2012年7月16日(月)
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