水口城下

【2013年8月3日(土)旧東海道 石部宿→水口宿 道中】
北脇縄手を通り抜けて水口城下に入り水口宿へ。水口城は元々あった水口岡山城が関ヶ原合戦による局地戦で落城して廃城となり、後の寛永11年(1634年)水口岡山城より西に約1.5km地点に築かれた梯郭式平城。三代将軍徳川家光が京へ上洛の折の宿館として築城された。水口城の築城から約50年後の天和2年(1682年)に水口藩が成立、武家地の拡大によってその城域を通っていた東海道は北へ迂回するように付け替えられ、今に見る連続する鉤の手の道筋になったという。


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旧東海道 北脇
水口城下へ向かう旧東海道。


旧東海道 北脇
美富久酒造前を行く旧東海道。


柏木神社参道
美富久酒造横から柏木神社の参道が延びる。


美富久酒造
大正6年(1917年)創業の美富久酒造。「山廃仕込」という酒造の伝統技法を受け継ぐ醸造元。

美富久酒造
http://www.mifuku.co.jp/


西見附跡
水口宿西端にあたる西見附跡。旧東海道はここを左折、直進方向が水口城の城域(武家屋敷地)となる。水口城の武家地拡張以前の旧東海道は直進していた。


林口一里塚跡
旧東海道は五十鈴神社境内の南西端で右折。その曲がり角辺りに林口一里塚跡の石碑が置かれる。


林口一里塚跡
林口一里塚跡。江戸日本橋から113里目(約444km)、京三条大橋からは12番目(実測で約49km地点)となる一里塚が築かれていた。水口城の武家地拡張以前はここより南方にあったが、東海道のルートが変更されるにあたって五十鈴神社境内東端に移された。一里塚は明治期になって撤去され現存せず。現在は五十鈴神社境内南西端に一里塚を模したモニュメントと解説の石碑が設置される。


五十鈴神社
水口町東林口に鎮座する五十鈴神社。境内入口の注連縄には小縄や絵馬を吊るされ、他では見かけた記憶がない珍しい様式。何か由来がありそうだが不明。


旧東海道 水口町東林口
水口町東林口を行く旧東海道。


真徳寺表門
真徳寺表門。水口城内にあった武家屋敷の長屋門を移したもので、旧城下に残る貴重な遺構。


明治初期の百間長屋
小坂町にあった百間長屋を明治初期に撮影した写真(現地解説板より)。百間長屋は長さ百間(約180m)の棟割長屋で、下級武士たちが隣り合って住んでいた。守備上の理由から庶民が往来する旧東海道側には出入口を設けずに与力窓と呼ぶ高窓のみがあり、この窓から銭を入れた笊を紐に吊るして降ろし、往来の物売り相手に買物をしていたという。


百閒長屋跡
現在の百間長屋跡。上の古写真と同じようなアングルで撮影してみた。ここにあった長屋に暮らす下級武士たちの生活を想像してみよう。


旧東海道 水口町城内(小坂町)
水口町城内(小坂町)、鉤の手に曲がる旧東海道。その曲がり角に水口石が残る。


水口石
水口石と呼ばれるこの大石は、”力石”とも呼ばれており、力自慢の人々が力比べに持ち上げていたのだろう。江戸時代の浮世絵師国芳が錦絵の題に採って描いている。


水口町城内にて
水口町城内の旧東海道筋、民家の軒先にて。信楽焼の狸と鶴の模型を据えたジオラマ風の置物。関東では見かけることはない近江の軒先である。


旧東海道 水口町城内
水口町城内の旧東海道。


旧東海道 水口町城東(天神町)
水口町城東(天神町)の旧東海道。


心光寺
水口町城東にある心光寺。菅原道真の冥福を祈るために四男淳茂が建立。後に淳茂の子が美濃部郷に留まり土豪美濃部氏を興した由縁で、墓地には慶長期からの美濃部氏一族の墓石が数十基残る。本堂に安置する”木造阿弥陀如来立像”は平安時代の作で甲賀市文化財に指定。


滋賀火薬・琵琶湖爆砕
心光寺参道入口の横、旧東海道筋に”滋賀火薬・琵琶湖爆砕”の物々しい看板が。火薬を扱う会社のよう。


旧東海道 水口町城東(北町)
水口町城東(北町)の旧東海道。


旧東海道 水口町城東(北町)
旧東海道を京方から来ると湖東信用金庫に突き当りここを左折。右折は旧城内の出入口にあたり、かつては木戸が置かれ”天王口御門”と呼ばれた。


水口城天王口御門跡
水口城天王口御門跡。写真は旧東海道より旧城内を望んでおり、丁字路の少し先辺りに御門があったのだろう。その先は広小路や南小路と呼ばれた旧武家地。水口城の武家地拡張以前の旧東海道はここを直進し西見附に至っていた。


富田呉服店
水口町八光の旧東海道筋にある富田呉服店。店構えと看板がいかにも老舗らしい雰囲気。店の入口は閉じられていたが、現在も営業しているのだろうか。


旧東海道 水口町八光(河内町)
水口町八光(河内町)を行く旧東海道。


天王町の山蔵
天王町の山蔵。毎年4月19日・20日に行われる水口神社の春の例大祭、”水口曳山まつり”で巡行する曳山を収納している。曳山の登場は享保20年(1725年)、当初は9基の曳山が巡行していたが、後に各町毎に曳山が建造されて全盛期には30基余りに達したという。現在は16基の曳山があり、各町毎に山蔵を設け曳山を収納している。


東海踏切
東海踏切を渡った先、水口石橋の東詰から旧東海道の左右に道が分かれ、三筋の道は宿内を並行して延びる。水口宿はこの踏切辺りを挟んで東側が宿場町、西側が城下町としての様相だったのだろう。


旧東海道 水口町本町3丁目
ここが水口宿三筋の道の分岐点。中央の道が旧東海道。


水口宿米屋町
水口町本町3丁目(米屋町)の旧東海道。


水口宿 旧夷町
水口町本町1丁目(夷町)の旧東海道。


水口宿
日が沈み人通りが無い水口宿。少々寂しい感じだが、旧宿場はこの雰囲気がたまらない。


本水口商店街駐車場に設置のからくり時計
本水口商店街駐車場に設置のからくり時計。時計の下で曳山の模型が回る。


本日の歩き旅はここで終い。近くにある宿泊先のホテル古城へ向かう。本当に暑い1日だった。
ホテル古城の若女将が真っ黒に日焼けした私の顔を見て、この暑い中を歩かれはったんですかと、少々驚かれていた様子。しかも旧東海道歩きの人が泊まりに来られるが、大概の人はもうすぐゴールだと言っているのに、お客さんはスタートしたばかりですかとも…。やはり東京方面へ歩く人は珍しいらしい。何とも物好きな人間もいるもんだと思ったことだろう。否定はしないけど。

【旧東海道歩き 第4日目】JR石部駅→石部宿→横田の渡し跡→水口宿→ホテル古城 歩行距離約17km
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1日目(2013/5/19)三条大橋→大津宿 MAP
2日目(2013/7/13)大津宿→草津宿 MAP
3日目(2013/7/14)草津宿→石部宿 MAP
4日目(2013/8/3)石部宿→水口宿 MAP
5日目(2013/8/4)水口宿→土山宿 MAP
6日目(2013/10/13)土山宿→坂下宿→関宿 MAP
7日目(2014/3/9)関宿→亀山宿→庄野宿 MAP
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10日目(2014/6/8)七里の渡し跡→宮宿→鳴海宿 MAP
11日目(2014/11/2)鳴海宿→池鯉鮒宿 MAP
12日目(2015/4/4)池鯉鮒宿→岡崎宿 MAP
13日目(2015/5/23)岡崎宿→藤川宿 MAP
14日目(2015/7/19)藤川宿→赤坂宿→御油宿 MAP
15日目(2015/9/22)御油宿→吉田宿 MAP
16日目(2015/11/29)吉田宿→二川宿 MAP
17日目(2016/2/20)二川宿→白須賀宿→新居宿 MAP
18日目(2016/4/3)新居宿→舞坂宿→浜松宿 MAP
19日目(2016/5/6)浜松宿→見付宿 MAP
20日目(2016/5/7)見付宿→袋井宿 MAP
21日目(2016/6/25)袋井宿→掛川宿 MAP
22日目(2016/7/17)掛川宿→日坂宿→金谷宿 MAP
23日目(2016/10/8)金谷宿→島田宿 MAP

高札場
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