留萌本線 礼受駅~朱文別駅
留萌駅から下り、増毛駅に至るまでの留萌本線は、日本海沿岸に形成する海岸段丘裾の難所を通される鉄路。この区間は今年2月に雪崩と斜面崩落の恐れがあったことから運転見合わせが長期化、4月29日になってようやく運行が再開された。過去には昭和21年(1946年)雪害により信砂川橋梁で最後尾の客車が脱線し、河川中に転落して死者17名、負傷者67名という大事故も起きている。赤字路線にもかかわらず雪害や塩害対策が必須な路線なことから今後も多大な保線費用がかさむことが予想され、JR北海道が廃止という結論に至った大きな要因。そんな自然環境の厳しい中をを通される留萌本線礼受駅から先、増毛町の各駅や沿線の様子を記事に書いておこう。

留萌駅から増毛方面へ3駅目、増毛町の最北に位置する阿分駅。昭和38年(1963年)阿分仮乗降場として開業、昭和62年(1987年)一般駅へ昇格した。駅前に見える建物は旧阿分小学校の校舎。

阿分駅は簡易な単式ホームと待合所があるだけの無人駅。

阿分駅待合所内部。木製ベンチを備え阿分駅ノートを置く。壁面には時刻表や運賃表をはじめ、阿分連合自治会による駅管理責任者を掲示している。

阿分駅より留萌方面へ延びる鉄路。

阿分駅前にある阿分小学校。明治16年(1883年)開校、近年は在校児童数の減少が続き、今年3月に閉校となった。現校舎は近代的で立派なものであるが、閉校時の在校児童数は僅か十数名だったらしい。学校が無くなって鉄道と駅が無くなり、そして人もいなくなる。地元の方々はさぞかし寂しい思いをされているのだろう。

旧阿分小学校北側、阿分駅と国道231号を繋ぐ駅前通り。

国道231号から阿分駅へアクセスする駅前通り入口。

国道231号沿いにある沿岸バスの阿分停留所。

留萌駅から増毛方面へ4駅目、信砂駅。隣の阿分駅と同じく昭和38年(1963年)信砂仮乗降場として開業、昭和62年(1987年)一般駅へ昇格した。

信砂駅は仮乗降場に出自を持つ駅のため、簡易な単式ホームと待合所があるだけの無人駅。

信砂駅待合所。

信砂駅待合所内部。やはりベンチ上には信砂駅ノートがあり、ここを訪ねた旅人の思いが綴られている。

信砂駅前、道道94号線と増毛妹背牛線踏切。

信砂市街。商店らしき建物をいくつか見かけるが、現在営業しているのは猪俣鮮魚店ぐらい。

信砂川に架かる信砂橋。

日本海に注ぐ信砂川。

信砂川にはカモメがいっぱい。

信砂川に架かる留萌本線の信砂川橋梁。今から約70年前、暴風雪により客車が脱線し、死者17名と負傷者67名を出す惨事を起こした事故現場である。

信砂駅近くにある舎熊小学校。来年2月に開校から132年の歴史に幕を閉じる。増毛町からまた一つ小学校が無くなってしまい、本当に残念で惜しいことだと思う。在校生や卒業生は尚更だろう。来年2月27日に閉校式を予定している。

舎熊小学校にて。在校生たちが作った標語を掲げる。

留萌駅から増毛方面へ5駅目、舎熊駅。大正10年(1921年)に開業し、当初は有人駅だったが昭和59年(1984年)に無人化された。駅名の由来は所在地名、舎熊はアイヌ語のサックマ(魚を干す棚)に由来する。シャクマというアイヌ人が住んでいたとの説もある。

舎熊駅は礼受駅と同じく旧駅舎基礎上に貨車駅舎を設ける無人駅。

舎熊駅構内から増毛方面を望む。

舎熊駅構内から留萌方面を望む。

舎熊駅から留萌方面の鉄路は不自然な曲がりが見られる。現在は単式ホームを有するだけの駅だが、かつては相対式ホーム2面を有する列車交換が可能な駅だったことを想像させる。

舎熊駅駅舎入口にて。駅舎は人よりヘビの方が利用率が高いのかもしれない…。

舎熊駅駅舎内。ベンチ上には舎熊駅ノートが置いてある。

舎熊駅前。民家があるのみで店は無い。

国道231号舎熊駅入口から留萌方面へ約350m、道道94号線との分岐点にコンビニ(セイコーマートいとう増毛店)がある。セイコーマートは北海道ではメジャーなコンビニ。

留萌駅から増毛方面へ6駅目、朱文別駅。昭和38年(1963年)朱文別仮乗降場として開業、昭和62年(1987年)一般駅へ昇格した。簡易な単式ホームと待合所を設ける。

朱文別駅待合所内部。やはりベンチには朱文別駅ノートを置く。

朱文別駅構内より留萌方面を望む。

朱文別駅前。

朱文別駅付近を行くキハ54形気動車。

朱文別駅横に設ける朱文別踏切。

朱文別駅に停車するキハ54形気動車。
撮影日:2015年10月24日(土)

留萌駅から増毛方面へ3駅目、増毛町の最北に位置する阿分駅。昭和38年(1963年)阿分仮乗降場として開業、昭和62年(1987年)一般駅へ昇格した。駅前に見える建物は旧阿分小学校の校舎。

阿分駅は簡易な単式ホームと待合所があるだけの無人駅。

阿分駅待合所内部。木製ベンチを備え阿分駅ノートを置く。壁面には時刻表や運賃表をはじめ、阿分連合自治会による駅管理責任者を掲示している。

阿分駅より留萌方面へ延びる鉄路。

阿分駅前にある阿分小学校。明治16年(1883年)開校、近年は在校児童数の減少が続き、今年3月に閉校となった。現校舎は近代的で立派なものであるが、閉校時の在校児童数は僅か十数名だったらしい。学校が無くなって鉄道と駅が無くなり、そして人もいなくなる。地元の方々はさぞかし寂しい思いをされているのだろう。

旧阿分小学校北側、阿分駅と国道231号を繋ぐ駅前通り。

国道231号から阿分駅へアクセスする駅前通り入口。

国道231号沿いにある沿岸バスの阿分停留所。

留萌駅から増毛方面へ4駅目、信砂駅。隣の阿分駅と同じく昭和38年(1963年)信砂仮乗降場として開業、昭和62年(1987年)一般駅へ昇格した。

信砂駅は仮乗降場に出自を持つ駅のため、簡易な単式ホームと待合所があるだけの無人駅。

信砂駅待合所。

信砂駅待合所内部。やはりベンチ上には信砂駅ノートがあり、ここを訪ねた旅人の思いが綴られている。

信砂駅前、道道94号線と増毛妹背牛線踏切。

信砂市街。商店らしき建物をいくつか見かけるが、現在営業しているのは猪俣鮮魚店ぐらい。

信砂川に架かる信砂橋。

日本海に注ぐ信砂川。

信砂川にはカモメがいっぱい。

信砂川に架かる留萌本線の信砂川橋梁。今から約70年前、暴風雪により客車が脱線し、死者17名と負傷者67名を出す惨事を起こした事故現場である。

信砂駅近くにある舎熊小学校。来年2月に開校から132年の歴史に幕を閉じる。増毛町からまた一つ小学校が無くなってしまい、本当に残念で惜しいことだと思う。在校生や卒業生は尚更だろう。来年2月27日に閉校式を予定している。

舎熊小学校にて。在校生たちが作った標語を掲げる。

留萌駅から増毛方面へ5駅目、舎熊駅。大正10年(1921年)に開業し、当初は有人駅だったが昭和59年(1984年)に無人化された。駅名の由来は所在地名、舎熊はアイヌ語のサックマ(魚を干す棚)に由来する。シャクマというアイヌ人が住んでいたとの説もある。

舎熊駅は礼受駅と同じく旧駅舎基礎上に貨車駅舎を設ける無人駅。

舎熊駅構内から増毛方面を望む。

舎熊駅構内から留萌方面を望む。

舎熊駅から留萌方面の鉄路は不自然な曲がりが見られる。現在は単式ホームを有するだけの駅だが、かつては相対式ホーム2面を有する列車交換が可能な駅だったことを想像させる。

舎熊駅駅舎入口にて。駅舎は人よりヘビの方が利用率が高いのかもしれない…。

舎熊駅駅舎内。ベンチ上には舎熊駅ノートが置いてある。

舎熊駅前。民家があるのみで店は無い。

国道231号舎熊駅入口から留萌方面へ約350m、道道94号線との分岐点にコンビニ(セイコーマートいとう増毛店)がある。セイコーマートは北海道ではメジャーなコンビニ。

留萌駅から増毛方面へ6駅目、朱文別駅。昭和38年(1963年)朱文別仮乗降場として開業、昭和62年(1987年)一般駅へ昇格した。簡易な単式ホームと待合所を設ける。

朱文別駅待合所内部。やはりベンチには朱文別駅ノートを置く。

朱文別駅構内より留萌方面を望む。

朱文別駅前。

朱文別駅付近を行くキハ54形気動車。

朱文別駅横に設ける朱文別踏切。

朱文別駅に停車するキハ54形気動車。
撮影日:2015年10月24日(土)

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