下沼駅(宗谷本線) ~妖怪ぬまひきょんの棲み家~
サロベツ原野に水を湛えるパンケ沼の東側に位置する下沼駅。パンケ沼の名の由来がアイヌ語の「パンケト」(下流側の・沼)にあることから下沼という別称がり、地名と駅名はこれにの由来している。開業は天塩線(現 宗谷本線)が全通する大正15年(1926)、一般駅として開業したが、昭和52年(1977)貨物取扱い廃止、同59年(1984)荷物扱いと出改札業務も廃止され無人化、その翌年に木造の旧駅舎が撤去され今に見る貨車駅舎に改築された。JR北海道が2016年に公表した乗車人員1日平均1名以下、「極端にご利用の少ない駅」に指定されて廃止の危機にあったが、今年(2021)4月より幌延町による維持管理に移行される予定。昭和60年(1985)に改築された現在の貨車駅舎は、平成29年(2017)に幌延町の「マイステーション運動」の一環で修繕され、町が制作したイメージキャラクター”ぬまひきょん”をイメージして外装が施された。

林の中にひっそりと佇む下沼駅。

正面にはメージキャラクター”ぬまひきょん”が遠慮がちに描かれているが、ごく普通の貨車駅舎。

右横から見ると側面に大きな目と口が付けられている。駅舎自体が”ぬまひきょん”なのだ。

駅前には何もないが、少し直進した右手に「サロベツ権左衛門」という湧き水がある。

長ベンチとテーブルを置く駅舎内。いや、”ぬまひきょん”の体内か。

テーブル上にはマンガ本と駅ノート。

壁面には馬を題材にした風景画が描かれている。

駅舎内出入口側。

ホーム側壁面に発車時刻表ときっぷ運賃表。

JR下沼駅「みんなで!お化粧直し会」の案内が残っていた。駅舎が”ぬまひきょん”に塗装されたのは平成29年(2017年)。

発車時刻表ときっぷ運賃表。

きっぷ運賃表。

”ぬまひきょん”は幌延町が平成28年(2016)年度に募集した「秘境駅キャラクターコンテスト」の大賞作品から誕生したという。駅を守ろうと真摯に取り組む幌延町はかっこいいと思う。

誰も見ていない間にこっそり動き出し、夜空の星を見上げるのが好きとロマンチックな一面も。

雄大な利尻富士を背景に木造駅舎時代の下沼駅。素敵な写真です。

下沼駅の略年表。

所狭しと下沼駅をはじめその周辺の様子を描いた絵を掲げる。

ホームより駅舎と駅前の様子。今は秘境駅の感があるが、昭和初期には数件の雑貨店や荒物店があったという。

ちょっと悪そうな顔ながら、お花を摘んでいる”ぬまひきょん”。

ホーム側の窓にはうつろな目。”ぬまひきょん”はここにいる。今日は星空を眺められないだろうな。

風雪に耐えてきた駅名標。

ホームより稚内方面。

ホームより名寄方面。

駅前の林の中にある”湧水サロベツ権左衛門”

この場所は元々下沼簡易郵便局(1983年廃止)があった場所らしく、1977年撮影の空中写真を見ると確かに赤屋根の建物があったことがわかる。

ここに湧き出る水は昭和29年(1954)頃から自噴する地下水で、以前は”下沼湧水”や”サロベツの名水”と呼ばれるも無名の湧き水だったという。明治期に当地に入植し開拓を始めた山田権左衛門から名をとり、”サロベツ権左衛門”と名付けられた。

下沼駅を後に。
訪問日:2021年1月3日(日)

林の中にひっそりと佇む下沼駅。

正面にはメージキャラクター”ぬまひきょん”が遠慮がちに描かれているが、ごく普通の貨車駅舎。

右横から見ると側面に大きな目と口が付けられている。駅舎自体が”ぬまひきょん”なのだ。

駅前には何もないが、少し直進した右手に「サロベツ権左衛門」という湧き水がある。

長ベンチとテーブルを置く駅舎内。いや、”ぬまひきょん”の体内か。

テーブル上にはマンガ本と駅ノート。

壁面には馬を題材にした風景画が描かれている。

駅舎内出入口側。

ホーム側壁面に発車時刻表ときっぷ運賃表。

JR下沼駅「みんなで!お化粧直し会」の案内が残っていた。駅舎が”ぬまひきょん”に塗装されたのは平成29年(2017年)。

発車時刻表ときっぷ運賃表。

きっぷ運賃表。

”ぬまひきょん”は幌延町が平成28年(2016)年度に募集した「秘境駅キャラクターコンテスト」の大賞作品から誕生したという。駅を守ろうと真摯に取り組む幌延町はかっこいいと思う。

誰も見ていない間にこっそり動き出し、夜空の星を見上げるのが好きとロマンチックな一面も。

雄大な利尻富士を背景に木造駅舎時代の下沼駅。素敵な写真です。

下沼駅の略年表。

所狭しと下沼駅をはじめその周辺の様子を描いた絵を掲げる。

ホームより駅舎と駅前の様子。今は秘境駅の感があるが、昭和初期には数件の雑貨店や荒物店があったという。

ちょっと悪そうな顔ながら、お花を摘んでいる”ぬまひきょん”。

ホーム側の窓にはうつろな目。”ぬまひきょん”はここにいる。今日は星空を眺められないだろうな。

風雪に耐えてきた駅名標。

ホームより稚内方面。

ホームより名寄方面。

駅前の林の中にある”湧水サロベツ権左衛門”

この場所は元々下沼簡易郵便局(1983年廃止)があった場所らしく、1977年撮影の空中写真を見ると確かに赤屋根の建物があったことがわかる。

ここに湧き出る水は昭和29年(1954)頃から自噴する地下水で、以前は”下沼湧水”や”サロベツの名水”と呼ばれるも無名の湧き水だったという。明治期に当地に入植し開拓を始めた山田権左衛門から名をとり、”サロベツ権左衛門”と名付けられた。

下沼駅を後に。
訪問日:2021年1月3日(日)
